東証市場再編で、何がどう変わる?

東証市場再編

東京株式取引所を前身とし、1949年に設立された東京証券取引所(東証)。現在は東証一部・二部に加え、マザーズとJASDAQ、そしてTOKYO PRO Marketの5つの市場で構成されています。
東証はこれまでも組織変更をおこなってきましたが、2022年4月には大幅に市場を再編することが発表されています。今回の再編では、どのように市場が変わっていくのでしょうか。

東証市場再編の背景にあるもの。なぜ再編が必要だったのか?

東証市場再編に向けての動きは以前からあり、2019年には東証一部・二部・マザーズ・JASRACという4つの市場を3つに再編するという案が出されています。
市場区分見直しの背景として、株式会社東京証券取引所はこのように述べています。

各市場区分のコンセプトが曖昧であり、多くの投資者にとっての利便性が低い

東証は、「市場第二部、マザーズ、JASDAQの位置づけが重複しているほか、市場第一部についてもそのコンセプトが不明確」であるとしています。
特に、東証2部とJASDAQは違いが不明確であるという指摘がなされていました。こうした課題を受け、今回の再編では3つの市場のコンセプトを明確にする方針です。

上場会社の持続的な企業価値向上の動機付けが十分にできていない

東証に上場している企業数を見てみると、最も上場基準が厳しいはずの東証一部がずば抜けて上場会社数が多いことが分かります。
それぞれの市場の上場会社数は次のとおりです。(2021年8月現在)

  • 一部 2,189
  • 二部 471
  • マザーズ 382
  • JASDAQ スタンダード 657
  • JASDAQ グロース 37

このように、東証株式市場は逆ピラミッド構造になっているのです。
最も上場基準が緩いはずのJASDAQやマザーズの上場会社数の方が、東証一部の上場会社数よりも上回ると考えるのが一般的な感覚かもしれません。ちなみに、東証一部への上場会社数は、2000年時点では1,447社。20年の間に上場会社数は大きく増加しています。
こうした逆ピラミッド構造の要因の一つが、東証一部への上場基準の引き下げや廃止基準の緩和にありました。
その影響は、現在東証一部に上場している会社の状況を見れば明らかです。一部上場会社のうち、約33%にあたる734社において時価総額が250億円を下回る・約46社にあたる1,012社においてPBR(株価純資産倍率:株価割安か割高かを見る指標)が1%を下回るなどのデータも出ています。
このように、「東証一部」というブランドにふさわしいとは言いがたい企業が多数一部に上場していることが、かねてから問題視されてきました。

投資対象としての機能性と市場代表性を備えた指数が存在しない

TOPIX(東証株価指数)は日経平均株価と同じく、株式市場全体の動きを読むことができる指数として、多くの投資家が参考にしています。
TOPIXには東証一部の全ての銘柄が含まれていますが、先ほども触れたとおり、東証一部上場会社数は2,000社以上です。指標の構成銘柄が多いため、業績が悪い会社も多数含まれることも、これまで問題点として指摘されてきたところです。

参考サイト:市場区分見直しの概要|日本取引所グループ

東証市場再編で、市場はこう変わる

2022年4月に控えた市場再編では、現在の4つの市場から、プライム市場・スタンダード市場・グロース市場の3つに再編されることが決まっています。従来の4市場の課題であった「コンセプトの不明確さ」を払拭するため、各市場のコンセプトは次のように明確化されました。

プライム市場

多くの機関投資家の投資対象になりうる規模の時価総額(流動性)を持ち、より高いガバナンス水準を備え、投資家との建設的な対話を中心に据えて持続的な成長と中長期的な企業価値の向上にコミットする企業及びその企業
に投資をする機関投資家や一般投資家のための市場

新市場区分の概要等について|日本取引所グループ

プライム市場は、今の東証一部に該当する市場として設定されています。新規上場基準として、流通株式時価総額は100億円以上。1日平均売買代金0.2億円の上場維持基準が要求されるなど、かなり厳しい基準が設けられています。

スタンダード市場

公開された市場における投資対象として一定の時価総額(流動性)を持ち、上場企業としての基本的な
ガバナンス水準を備えつつ、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上にコミットする企業及びその企業に投資をする投資家のための市場
新市場区分の概要等について|日本取引所グループ

スタンダード市場は、東証二部やJASDAQのスタンダードに相当する市場として設定されています。新規上場基準となる流通株式時価総額は10億円以上です。

グロース市場

高い成長可能性を実現するための事業計画及びその進捗の適時・適切な開示が行われ一定の市場評価が
得られる一方、事業実績の観点から相対的にリスクが高い企業及びその企業に投資をする機関投資家や
一般投資家のための市場

新市場区分の概要等について|日本取引所グループ

マザーズとJASDAQのグロースに相当する市場がスタンダード市場です。他の2つの市場に比べ、新規上場基準や上場維持基準は比較的緩めとなっています。

また、再編後の大きな特徴が、市場区分間の移行についても新規上場基準と同様の基準による審査が求められる点です。
従来の市場では、市場区分間の移行は新規上場基準に比べて条件が緩和されていました。再編後は、経過措置として緩和した上場維持基準は設けられるものの、ゆくゆくは経過措置も廃止される見込みです。

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