なぜ、フィリップ証券はTPM上場に強いのか:フィリップ証券株式会社コーポレートファイナンス部長田辺裕紀氏インタビュー

―これまでのキャリアと、いまのお仕事について教えてください。
大学卒業後、中小企業向けのコンサルティング会社に勤務後、国内証券を経て2012年頃よりフィリップ証券株式会社に入社し、TPMの仕事に約7年ほど携わっております。

いまの仕事内容は、当社で契約されたTPM上場を目指す企業様に対して、上場のハードルをクリアするためのお手伝いをさせて頂いています。正式に当社と契約したのち、内部体制の整備などを行っていますね。

TPM上場を目指す企業が、必ずしも準備ができているかというと、やはりそうでもなくて。経営計画の策定から内部管理体制の整備、関係会社や関連当事者取引の整理、予算の作成など、細かいところまでアドバイスさせていただいております。上場のスケジュールを組んだら、やはりそこに向かって実現させていかなければならないので、進捗管理を行い、丁寧に進めていっています。

―実務を手伝うということなのでしょうか?
実際の当社と企業様との間で締結する契約は、上場するための調査・確認を行う内容となっています。マザーズやJASDAQは上場の「審査」という言い方をしますが、TPMは「調査・確認」と呼びます。

つまり既存市場の公開コンサルティング業務ではなく、TPM上場のための調査作業と確認作業を行うということになりますが、一方でこれから上場しようとする会社が、何から準備を進めてよいか分からないからと言って、当社は調査確認だけでアドバイスはしません、では前に進まないので、契約後速やかに必要な資料を提供し、資料の作成手順や具体的な進めた方を擦り合わせながら、企業様が主体となりながら準備を一緒に進めていくことになります。

他市場から転向されたクライアント様は、一定の内部管理体制が準備できていますので、調査・確認に近いこともありますが、初めて上場に取り組む企業様ですと、やはりゼロから、ある程度手取り足取りにはなってきますね。

―田辺さんの考える「フィリップ証券株式会社」の強みとは?
やはり他社と比べて圧倒的に実績と経験、ノウハウがあるということでしょうね。TPMは上場のための数値基準は無く、形式基準の項目は設けられていますが、個々の細かい基準というものまではなく、市場の透明性と公正性を確保するという観点から、個別のケースに応じてそれぞれ判断していくこととなります。従って、様々な業種業態や企業規模の会社のJ-Adviserを務めてきているので、経験とノウハウの蓄積が当社の大きな強みだと思います。

例えば、上場のための内部統制等を強化しすぎても、経営に負担がかかりすぎることもある訳です。しかし一方で不正が起こらないための仕組みになっているのか、コンプライアンスの観点から十分なのか、その「塩梅」とでも言うような線引きというか、見極めが求められる場面の繰り返しです。

当社の担当JQSも日々、自分が担当する会社の課題についてお互いに協議し、最適な手段や対応方法を協議しながら進めています。これは上場準備の間だけの話ではなく、上場後についても同じことが言えます。

TPMの場合は引続きJ-Adviserと契約を継続し、上場適格性の維持についてモニタリングをしないといけません。この部分は他市場と大きく異なる部分です。日々、タイムリーディスクロージャーに係るものや、その他様々な相談が寄せられます。

当然、決定事実・発生事実・決算情報は他市場と同様に開示が必要ですが、開示は不要だけれども継続的に改善が求められるなと自分自身で感じる部分、組織に関わる問題など様々ですが、上場適格性の維持という観点から、どこまで上場会社に求める必要がるのかなどの問題も出てきます。

前職では新興市場の上場のためのコンサルや審査の経験はありましたが、上場後の部分については経験知識が全くのゼロでしたので、ここは相当苦労しました。私が入社した当時は、TPMはまだ3銘柄しかない頃で、その後の期間に複数の会社で開示遅延が複数回発生したりして、取引所からもお叱りを受けることもありました。開示遅延はもちろん上場会社が悪いんだけれども、J-Adviserの指導不足ということにも繋がっていくので、会社が上場したら証券会社の役割は終了するのではなく、上場後もJ-Adviserの責任は重大です。

上場後のタイムリーディスクロージャーだけでなく、その他の諸問題が発生した場合は会社と証券、場合によっては取引所とも相談しながら対処してく。この繰り返しによるノウハウの蓄積が、上場会社で問題が発生したとしても、過度に会社に負担をかけすぎず、且つ市場の透明性と公正性を毀損させない最適な手段や解決方法のご提案に繋がるのだと思います。

―TPM上場につまずいてしまう企業はどのような企業でしょう?
やはり管理部門の人材でしょうね。上場準備を担当できる人材がいない会社は、まずそこから始まりますから、不在の場合はまず担当から考えなければなりません。創業から収益拡大に注力されてきた会社は、営業部門は強化する一方、バックオフィス部門がウィークポイントになる傾向がありますので、まずは管理部門の人材の確保が重要になってくると思います。

役員やその近親者との必然性のない取引について解消を求めても、ここだけは残しておきたいと固辞されるケースもありますが、場合によってはそれが原因で上場まで行かないケースもあります。

―田辺さんから見て、TPM上場を目指す経営者の共通点などはありますか?
性格的なものは十人十色ですね、やはり。ただ、TPM上場にかける熱意みたいなものは、皆さん共通されていると思います。上場後も、このTPMの応援団として内外に発信して頂いている経営者も多く、本当にありがたい限りです。

株式会社ニッソウの前田社長は、上場日にStockvoiceに生放送で出演されたのですが、撮影がスタートしても一向に事業内容の説明をせず、いかにこのTPMが未上場会社にとって重要な市場なのかを説明して頂きました。私も撮影に同席したのですが、延々と会社の説明が始まらないので、ハラハラした記憶があります。

マザーズ・ジャスダックに上場した経営者が、上場日にマザーズ・ジャスダック市場がどれだけ素晴らしいかを説明する経営者は、それ程いないと思います。TPMを活用して、より会社を良い会社にしたい。収益を拡大したい。そういった目的が明確なのも、やはり共通項だと感じています。

―TPM上場を考えているが、決意しきれない人にメッセージを。
未上場からマザーズやジャスダックを目指すのが従来の王道でしたが、TPMができたことで、一旦TPMに上場してからマザーズやジャスダックに上場するのも一つの手段だと思います。長年に渡り上場準備会社でいくよりも、TPMの上場企業になったうえで、収益を拡大することで、マザーズ・ジャスダックに近づけることができると思います。

田辺裕紀氏
フィリップ証券株式会社
投資銀行本部 コーポレートファイナンス部長

コンサルティング会社や証券会社を経て、フィリップ証券株式会社に入社。同社にてTPM上場支援に関する実務に従事している。

本記事をお読みになり、具体的にTPMの上場を考えたい、あるいはより具体的なTPMの内容を伺いたいという経営者のために、現在パワーコンテンツジャパン株式会社ではフィリップ証券株式会社執行役員脇本源一様との面談のお約束のお取次をしております。面談料は特にかかりませんが、近い将来TPMに上場を検討している(決定でなくても構いません)経営者に限り、無料で面談の機会をお作りさせていただきます。脇本様とのご面談をご希望の場合は、下記フォームにご記入の上、内容を送信してください。弊社担当社員より、お会いする日程の調整をさせていただければと思います。

※面談の場所は、原則として東京(フィリップ証券株式会社)になります。ただし、すでにTPMに上場することをある程度決めている場合は、出張させていただくことも可能ですので、その旨送信フォームにご記入ください。
※アポイントのお取次は、経営者またはその企業の幹部の皆様に限ります。士業、コンサルタントとのお取次は致しませんので、予めご了承ください。
※パワーコンテンツジャパン株式会社は、フィリップ証券株式会社の正規紹介契約企業です。


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(取材・構成:横須賀輝尚)
記事製作者プロフィール
WORKtheMAGICON行政書士法人 代表社員 特定行政書士
パワーコンテンツジャパン株式会社 代表取締役

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